枝画への誘い 柴沼清


●枝画作者が作るクリスマスリース

 

令和4年12月8日

 

 平成4年12月7日に開催された「はまぎくカフェ」(はまぎくカフェへはここをクリック)に参加し、クリスマスリースを制作した。自邸の庭(森のアトリエ)内の落葉樹を剪定した枝を用いてリング状の基礎構造体をまず制作し、その周囲にカフェで用意されたモミの木、近くの公園で拾ったどんぐりや松ぼっくりを配置した。

 クリスマスリースは、①幸福祈願、②豊作祈願、③魔除けなどの願いを込めて制作される。リースを構成する素材の背景や意味は以下の通りである。なお、諸説あるため、まとめるに当たり作者自身の解釈も含めた。

  • 木に枝を複数連結することにより終わりのないエンドレスなリング形状としてキリストの永遠の愛や祈りを、また常緑のモミの木は生命力を表す。
  • 松ぼっくりやどんぐりなどの木の実をリングの枝に満遍なく取り付けることにより豊かな実りを表す。
  • ヒイラギの尖った葉はキリストのイバラの冠でキリストの受難を意味し、ヒイラギの赤い実はキリストの血や太陽の炎を表す。またヒイラギの尖った葉は魔除けの役割も果たす。キリストと信者間を結びつける最も大きな絆はヒイラギの尖った葉とその実である。これは十字架のキリスト像に相当し、最も重要な象徴的素材である。

 これらの背景を基本としながら、枝画のイメージをベースに和風の生け花の美意識を加味して制作した。

 作品実物の立体感や奥行き感などの臨場感が写真や動画では十分に表現できない。枝画同様に残念である。

 

クリスマスリースの素材は以下の通り。

  • リング:ブナ枝
  • 常緑樹の葉:モミ、ヒイラギ
  • 実:クヌギ、マテバシイ、ヤシャブシ、松ぼっくり、ヒイラギの実(マンリョウの実で代用)

 

 

リースの全体構造や表情の変化は下記の動画をご覧ください

枝画作家が作るクリスマスリース