枝画への誘い 柴沼清


(1)枝画への誘い ー 新しい0(ゼロ)の世界へ ー 

     柴沼 清 作品集(A5サイズ) 

 

 2022年2月までに制作された枝画61点の作品とその解説を掲載した作品集(最新版)を2022年7月に出版しましたのでお知らせします(全56ページ)。2021年と2022年に茨城県水戸市の常陽藝文センターで開催された2回の「枝画への誘い」個展で公開された全作品について、枝画創作の経緯やその特徴、作品制作に当たっての作者の意図とその解説を記述しました。

 

 

まえがき

 

自邸の庭の落葉樹が少し伸びすぎたため、定年退職を機に枝を切り廃棄しようとした時、手が止まった。家を建てた時に植えて以来25年間、家族のように大事に育てたブナやシャラの落葉樹であり、この剪定した枝でふと絵を描いてみようと思った。木の枝を輪郭線とした新しい作画方法である「枝画」の始まりである。 続きを読む

 

 

 

 

目次

 

   まえがき

 1. はじめに

 2. 第1回個展

 3. 第2回個展

 4. 掲載された新聞記事

 5. 森のアトリエ

 6. プロフィール

   あとがき

  あとがき

 

「枝画」の最終的な表情は、「木の枝の自然な輪郭線」と「2つのKAGE(影と陰)」であり、これは通常の絵画と異なり、作者が描いた線やKAGEではない。「枝画」での作者は脚本家と監督に留まり、「枝画」の表情を決定する役者は、木の枝による輪郭線と光による見えるKAGE(影)と隠れて見えないKAGE(陰)であり、これらの表情をもって観客の前に立つ。よって、作者は作品の最終的な表情を完成させることのできない「未完の完」として作品を完成させる。その後は作品自体が自立し、周囲の環境に合わせて表情を変化させることになる。これが「枝画」の本質であり、最大の特徴となる。 続きを読む

 

令和47月  柴沼 清

(2)枝画への誘い2021年4月(文庫サイズ)

 

 2019年-2021年4月までに制作された枝画33点の作品(2021年(令和3年)4月当時の枝画作品)とその解説を掲載した(全36ページ)。1作品を解説も含めて1ページにコンパクトに納めた。なお、本書は、令和3年4月に茨城県水戸市の常陽藝文センターにて開催された第1回「枝画へに誘い」個展に合わせて、展示作品35点の中で書の2点を除く全33点の解説書として出版した。

(3)枝画への誘い2020年(A5サイズ)

 

 2019年ー2020年に制作された枝画27点の作品とその解説を掲載した(全72ページ)。枝画の制作方法とその特徴、作品制作に当たっての作者の考え方、解説を作品に添える意図も記述した。