柴沼 清(しばぬま きよし)
「枝画」経歴
好きな画家
これら2つの作品に共通するものは、余白の美と「京都龍安寺の石庭」とも共通する時代を超えた永遠のモダンで心の中の無限の宇宙観を表現している。
以前は、暗く陰湿な印象の水墨画を中心とした日本画はそれほど好きではなく、ゴッホ、モネ、セザンヌなどの一般的に有名な洋画が好みであった。しかし、本場のヨーロッパにてこれらの数多くの名画を見ることを重ねるにつれて、また年齢を重ねるにつれて、40歳代ごろからは実物を見ても以前ほどの感動はなくなった。
このような時期に、3人の日本画の絵師による上記の特別な作品に出合い、作品が持つ余白の中の宇宙観と余計なものを排除した心の奥の情景の表現、そしてその中に「生と死」を見つめた精神性の高さに衝撃を受けた。これらの作品には、日本画や洋画の枠を超えて、芸術における時空を超えた永遠の神髄がある。